食品衛生研究所では、アレルゲンを含む食品の検査に関する検査を行っています。

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アレルゲンを含む食品の検査

アレルゲンと特定原材料

平成13年4月の食品衛生法施行改正により、アレルゲンを含む食品の表示が制度化されました。これにより、一般消費者向けはもちろん、業務用や加工食品の原料についても食品中のアレルゲンについて表示が行われることになりました。

食品中のアレルゲンに関わる表示については、平成11年6月のFAO/WHO合同食品規格委員会(コーデックス委員会)総会において下記の8種の原材料を含む食品について表示を行う旨の合意がなされました。現在、加盟国で各国の制度に沿った表示が進められており、日本での表示制度もこの合意に基づきます。

アレルギー特定原材料等検査
  1. グルテンを含む穀類およびその製品
  2. 甲殻類およびその製品
  3. 卵および卵製品
  4. 魚および魚製品
  5. ピーナッツ、大豆およびその製品
  6. 乳・乳製品(ラクトースを含むもの)
  7. 木の実およびその製品
  8. 亜硫酸塩を10mg/kg以上含む食品

ここで定義されるアレルゲンとは、「食物の摂取により生体に障害を引き起こす反応のうち、食物抗原に対する免疫学的反応によるもの」を引き起こす物質とされています。
  日本では現在27品目の原材料が「特定原材料等」として指定されており、その中でも
小麦、そば、卵、乳、落花生、えび、かに
の7品目については「特定原材料」として省令で表示が義務となっています。
  特定原材料7品目を除いた特定原材料等20品目については、通知で表示が推奨されています。

「特定原材料等」として指定されている原材料は、アレルギーとの因果関係が明らかになっているものに限られています。また、アレルゲンに対する感受性は個々人によって違いますので、同じだけの微量な混入で発症する方としない方がいますし、年齢と共に感受性が変化していくこともあります。
 「特定原材料等の検査で問題のなかった食品」=「アレルギーを絶対に引き起こさない食品」ではありませんので、ご注意ください。

アレルギー特定原材料等検査
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特定原材料検査

当協会では消費者庁の通知に基づいて食品中の特定原材料検査を実施しています。

検査の対象となる特定原材料の範囲は以下のとおりです。

項目

範囲

日本標準商品分類

えび いせえび・うちわえび・ざりがに類を含むえび類 7133、7134
かに かに類 7135
小麦 小麦および小麦粉 6923、6952
そば そば粉 69532
食鳥卵とその加工品 7031〜3、7039、7331、7339
牛の乳より調整、製造された食品全て  
落花生 剥き身・莢身を含む落花生 6948

 

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◆スクリーニング検査(公定法)
   ELISA法による定量検査法(性格の異なる2種類のキットを使用)
陽性・擬陽性
◆確認検査(公定法)
 ウエスタンブロット(WB)法またはPCR法による定性検査法
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◆その他の自主検査(公定法外)
  簡易定量検査は公定法記載のキットのうち一種類を用いて測定を実施致します。この場合、公定法に近い精度の結果が得られますが、特定のキットに検出性能が依存するため検査対象との相性を考慮する必要があります。
  迅速検査はイムノクロマト法により短時間で結果を出すことが可能ですが、単一のキットを用いるため簡易定量検査と同様の問題を持ち、抽出方法も簡便であるため加工度の高い食品では十分な収率が得られない可能性があります。また、測定原理上の問題で、大量の測定対象物質に汚染されていた場合は正しく検出されないことがあります。
 調理方法や洗浄方法の検討など、繰り返し数が多くて費用が掛かる場合は単一のキットや簡易的な検査法により大まかな傾向を把握してから公定法による確認を行うことで費用対効果を上げることができます。また、外部への証明を必要としない内部測定についても、日常的には簡易定量検査や迅速検査により管理を行い、定期的に公定法での並列試験にて確認を行うといった使い分けもできます。

簡易定量検査:
ELISA法による定量検査(1種類のキットのみを使用)
迅速検査:
イムノクロマト法による定性検査

参考リンク

【FAO/WHO合同食品規格委員会(コーデックス委員会)】
 包装済み食品における表示の一般規則
 http://www.codexalimentarius.net/web/more_info.jsp?id_sta=32

【世界保健機関(WHO)】
 食物アレルギーについて(報文)
 http://www.who.int/foodsafety/fs_management/No_03_allergy_June06_en.pdf

【消費者庁(現管轄)】
 アレルギー表示に関する情報(通知、パンフレット、検査方法、表示違反事例)
 http://www.caa.go.jp/foods/index8.html

【厚生労働省および農林水産省(旧管轄)】
 食品のアレルギー表示について(政策レポート)
 http://www.mhlw.go.jp/seisaku/2009/01/05.html

食物アレルギーとは
 http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/dl/jouhou01-08.pdf

表示のかしこい見かた: アレルギー表示
 http://www.maff.go.jp/j/fs/f_label/f_processed/allergy.html

食物アレルギーとその表示
 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/04/s0428-8a.html
 http://www.maff.go.jp/j/jas/kaigi/pdf/kyodo_no15_shiryo_1.pdf

食物アレルギーの原因物質の推移
 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-8b.pdf
 http://www.maff.go.jp/j/jas/kaigi/pdf/kyodo_no43_shiryo2.pdf

【日本貿易振興機構(JETRO)】
 加工食品を輸入販売する際のアレルギー物質表示制度
 http://www.jetro.go.jp/world/japan/qa/import_10/04M-091203

【リウマチ・アレルギー情報センター】
 食物アレルギーの発症・重症化予防に関する研究(平成20年度厚生労働科学研究)
 http://www.allergy.go.jp/research/Shouroku_08/11imai.pdf

【日本アレルギー協会】
 アレルギー情報館:食物アレルギー
 http://www.jaanet.org/patient/allergy/food.html

アレルギーガイドライン情報館:食物アレルギー
 http://www.jaanet.org/patient/allergy/food.html

【食物アレルギー研究会】
 食物アレルギーの診療の手引き2011
 http://www.foodallergy.jp/manual2011.pdf