微生物館 > 実験室「食中毒を引き起こす細菌」
微生物の中でも特に細菌類は単純な単細胞生物であり、短い時間で細胞分裂により爆発的に増えていきます。微生物が増えるためには、まわりの環境(温度、湿度、栄養、pH など)にも影響され、増殖が促進されます。逆に環境条件を調整して細菌類の増殖を抑えることもでき、食品を調理、保存するうえで食中毒予防の重要なポイントとなります。
細菌による食中毒(細菌性食中毒)は食品中の微生物が増えることにより次の2パターンの種類に分けられます。

細菌類は温度が高くなると増えてしまうので、冷蔵庫でしっかり冷やすことが大切です。ただし、冷蔵庫に入れることだけで食中毒の予防はできません。
ほとんどの細菌類は加熱すると死滅するので、しっかり火を通すことにより防ぐことができます。

細菌が食品中で作った毒素は熱に強いので、食品によく火を通しても毒素は残って食中毒の原因となります。
また、一部の細菌はかたい殻(芽胞)をつくってしまうので、加熱してもこれらの細菌は死滅しません。
